私の職場には好きな男の写真が所狭しと並べられている。
彼らの笑顔をみると、癒される。
癒されながらお金もらえて、この仕事はまさに天からの恵み。
職場が大好きだ。
私はジャニヲタだ。遠征にはもちろんいくし、ツアーはストーカーのごとくどこまでも付いていき、
担当が出るテレビ番組、ドル雑誌、映画、CDやアルバムも完全制覇!
命をかけている。人生を捧げている。
そしてこの仕事にたどり着いた。本当はジャニーズに就職してマネージャーになりたかったのだが、
採用試験に落ちたのだ。ファンは雇ってくれないという噂は本当だった。
私は担当と夢で出会える。現実にはファンと芸能人という関係でしか、出会えることはないのだが
夢は良い。自由だ。
昨日みた夢は最高だった。そこで私は出会えるのだから。
私がジャニーズショップでレジを打っていると、担当があらわれる。
彼はまだ発売されていない自分の写真を私に手渡すのだ。
呆然とする私。その写真には、I LOVE YOU の文字が…。
担当は照れたように頭をかき、顔を俯かせて、笑う。
その笑顔に、キュン死にしそうになる。
が、しかし、そこは死なないで、生きる!
私はその写真を受け取る。担当は私の手首をつかみ、首の後ろに腕を回して、唇にキスを…。
ここから先は自重します。
ただ目覚めた時、ものすごく良い気分でした。
彼氏なんていない。むしろ、いらない。彼氏ポイポイ。
彼氏といるときの幸福よりも、私は担当を応援して追いかけて、キャーキャーいっているときのほうが
幸せなのだ。